春から学ぼう!“酸味”のコト 第5回(全5回)」

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【まとめ】

 人はなぜ、酸っぱさをおいしく感じるのでしょうか。それは、酸味の正体である酢酸やクエン酸などの有機酸が、人体にとってエネルギー代謝を促進する有益なものだから、と考えられます。

 

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 有機酸には、摂取した栄養物を効率よく分解する働きがあり、消化・吸収を促進し、栄養物の利用効率を高めてくれます。

 また疲労の原因となる、筋肉内に溜まった乳酸を取り除く作用もあります。気温が高くてエネルギーを消費しやすいときや、激しいスポーツをして疲れたとき、酸っぱいものを欲しくなるのは、このような理由からです。

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食欲がないときでも、酸っぱい梅干しやさっぱりした酢の物で食が進みます。

酢には食欲を増進する働きがありますが、それだけでなく、血中コレステロール値を下げ動脈硬化の予防に効果があることや、血圧を下げる、食後の血糖値を下げるなど、健康維持のためにプラスの効用がいくつもあることが報告されています。

また、酢とカルシウムを一緒にとるとカルシウムの吸収率を高めることが報告されているほか、酸味の刺激が緊張を緩和しストレスを和らげる作用を持つともいわれます。

これだけの効果のある酢。

うまく活用して、健康に役立つ食生活をおくりたいものです。

(5/5)